こんにちは。進学塾湊の白數です。
2026年度から高校授業料への公的支援が大きく拡充され、私立高校についても授業料負担が大きく変わりました。
では、実際に京都府の私立高校へ進学した場合、保護者が準備しておくべき金額はいくらなのでしょうか。
今回は、京都府内の私立高校40校について、各校が公表している学費データをもとに、
- 授業料
- 施設費等
- 入学金
- 無償化後の年間実質負担額
- 初年度実質負担額
- 3年間の実質負担額
を一覧にしました。
2027年度の京都府私立高校「無償化」で何が変わる?
2026年度から国の高等学校等就学支援金が拡充され、私立高校・全日制の支給上限は年額45万7,200円となりました。
しかも、2026年度から所得制限が撤廃されています。
ただし、45万7,200円は「授業料に対する支援」です。
したがって、
「私立高校の学費がすべて無料になる」
という意味ではありません。
授業料以外の施設費、教育充実費、校費、入学金などは、原則として別途必要です。
さらに京都府には、京都府在住者を対象とした「あんしん修学支援事業」があります。
京都府の制度では、一定の所得要件を満たす世帯について、国の就学支援金と合わせて、例えば年収590万円未満世帯では最大年65万円、生活保護世帯では最大年98万円の支援額となります。
したがって、以下の表は「国の45万7,200円を授業料から差し引いた場合」の比較としています。
京都府の「あんしん修学支援」を受けられる世帯では、実際の負担はさらに小さくなる場合があります。
京都府私立高校40校|無償化後の実質負担額一覧
計算方法
今回の「年間実質負担額」は、
授業料-国の支援額+年間の施設費等・校納金
で計算しています。
授業料が45万7,200円未満の場合は、授業料全額を支援上限としています。
また、
初年度実質負担額=年間実質負担+入学金+入学時施設費
としています。
3年間については、各校の最新公表額をもとにした概算で、
年間実質負担額×3+入学金+入学時施設費
として計算しています。
制服・教科書・タブレット・修学旅行費・通学費などは含めていません。
京都府の資料では「施設拡充費等」に校費・実験実習費・冷暖房費などが含まれます。
京都市・乙訓地区
| 高校 | 授業料(年) | 施設費等(年) | 入学金 | 年間実質負担 | 初年度実質負担 | 3年間実質負担 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 洛星 | 576,000円 | 180,000円 | 120,000円 | 318,800円 | 478,800円 | 1,116,400円 |
| 同志社女子 | 670,000円 | 130,000円 | 130,000円 | 362,800円 | 492,800円 | 1,218,400円 |
| 平安女学院 | 580,000円 | 175,000円 | 100,000円 | 317,800円 | 437,800円 | 1,073,400円 |
| 京都産業大学附属 | 660,000円 | 264,000円 | 120,000円 | 486,800円 | 606,800円 | 1,580,400円 |
| 同志社 | 736,000円 | 140,000円 | 130,000円 | 438,800円 | 568,800円 | 1,446,400円 |
| 京都文教 | 558,000円 | 240,000円 | 150,000円 | 360,800円 | 510,800円 | 1,232,400円 |
| 東山 | 580,000円 | 285,000円 | 120,000円 | 427,800円 | 547,800円 | 1,403,400円 |
| 京都精華学園 | 504,000円 | 180,000円 | 100,000円 | 246,800円 | 396,800円 | 890,400円 |
| 洛星ノートルダム女学院 | 580,000円 | 260,000円 | 150,000円 | 402,800円 | 552,800円 | 1,358,400円 |
| 京都両洋 | 480,000円 | 168,000円 | 150,000円 | 210,800円 | 360,800円 | 782,400円 |
| 洛陽総合 | 570,000円 | 150,000円 | 100,000円 | 282,800円 | 452,800円 | 1,018,400円 |
| 大谷 | 552,000円 | 180,000円 | 140,000円 | 294,800円 | 434,800円 | 1,024,400円 |
| 華頂女子 | 540,000円 | 168,000円 | 90,000円 | 270,800円 | 390,800円 | 932,400円 |
| 京都女子 | 600,000円 | 150,000円 | 150,000円 | 312,800円 | 462,800円 | 1,088,400円 |
| 京都国際 | 420,000円 | 15,000円 | 100,000円 | 35,000円 | 233,000円 | 303,000円 |
| 一燈園 | 493,200円 | 144,000円 | 120,000円 | 200,000円 | 320,000円 | 720,000円 |
| 龍谷大学付属平安 | 660,000円 | 250,000円 | 80,000円 | 472,800円 | 552,800円 | 1,498,400円 |
| 洛南 | 576,000円 | 192,200円 | 100,000円 | 331,000円 | 431,000円 | 1,093,000円 |
| 京都先端科学大学附属 | 520,000円 | 280,000円 | 70,000円 | 362,800円 | 462,800円 | 1,188,400円 |
| 花園 | 500,000円 | 340,000円 | 120,000円 | 402,800円 | 522,800円 | 1,328,400円 |
| 京都外大西 | 510,000円 | 259,000円 | 150,000円 | 331,800円 | 481,800円 | 1,145,400円 |
| 京都光華 | 504,000円 | 198,000円 | 140,000円 | 264,800円 | 404,800円 | 934,400円 |
| 京都明徳 | 510,000円 | 138,000円 | 90,000円 | 210,800円 | 370,800円 | 792,400円 |
| 京都成章 | 660,000円 | 96,000円 | 90,000円 | 318,800円 | 458,800円 | 1,096,400円 |
| 京都橘 | 600,000円 | 222,000円 | 100,000円 | 384,800円 | 484,800円 | 1,254,400円 |
| 京都聖母学院 | 504,000円 | 204,000円 | 150,000円 | 270,800円 | 420,800円 | 962,400円 |
| 立命館 | 672,000円 | 264,000円 | 120,000円 | 498,800円 | 618,800円 | 1,616,400円 |
| 京都西山 | 516,000円 | 144,000円 | 80,000円 | 222,800円 | 392,800円 | 838,400円 |
京都府が公開している学校別資料でも、例えば洛星は授業料57万6,000円、施設拡充費等18万円、入学金12万円、立命館は授業料67万2,000円、施設拡充費等26万4,000円、入学金12万円となっています。
山城地区
| 高校 | 授業料(年) | 施設費等(年) | 入学金 | 年間実質負担 | 初年度実質負担 | 3年間実質負担 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 立命館宇治 | 681,000円 | 313,000円 | 120,000円 | 556,800円 | 676,800円 | 1,790,400円 |
| 京都翔英 | 580,000円 | 60,000円 | 100,000円 | 202,800円 | 352,800円 | 758,400円 |
| 京都芸術 | 552,000円 | 132,000円 | 120,000円 | 246,800円 | 466,800円 | 960,400円 |
| 同志社国際 | 850,000円 | 130,000円 | 100,000円 | 542,800円 | 642,800円 | 1,728,400円 |
| 京都廣学館 | 564,000円 | 132,000円 | 100,000円 | 258,800円 | 408,800円 | 926,400円 |
京都芸術高校については、令和9年度募集要項がすでに公開されており、授業料55万2,000円、校費13万2,000円、入学金12万円、入学時施設拡充費10万円と明記されています。
口丹地区
| 高校 | 授業料(年) | 施設費等(年) | 入学金 | 年間実質負担 | 初年度実質負担 | 3年間実質負担 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 京都聖カタリナ | 366,000円 | 153,000円 | 60,000円 | 173,000円 | 303,000円 | 649,000円 |
| 京都美山 | ― | ― | ― | 募集停止 | 募集停止 | 募集停止 |
京都美山高校は京都府の全日制高校一覧には掲載されていますが、現在は全日制について募集停止となっています。したがって、40校には含めますが、実質負担額の比較対象からは外しています。
中丹地区
| 高校 | 授業料(年) | 施設費等(年) | 入学金 | 年間実質負担 | 初年度実質負担 | 3年間実質負担 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 福知山成美 | 576,000円 | 36,000円 | 50,000円 | 174,800円 | 274,800円 | 624,400円 |
| 福知山淑徳 | 528,000円 | 0円 | 70,000円 | 85,800円 | 225,800円 | 397,400円 |
| 京都共栄学園 | 512,000円 | 108,000円 | 50,000円 | 182,800円 | 282,800円 | 598,400円 |
| 日星 | 576,000円 | 0円 | 50,000円 | 133,800円 | 253,800円 | 451,400円 |
※福知山成美・福知山淑徳・京都共栄学園は、2027年度の学費データが公表されている学校として反映しています。
丹後地区
| 高校 | 授業料(年) | 施設費等(年) | 入学金 | 年間実質負担 | 初年度実質負担 | 3年間実質負担 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 京都暁星 | 480,000円 | 0円 | 50,000円 | 37,800円 | 137,800円 | 213,400円 |
3年間で見ると、負担額はかなり違う
今回の計算では、3年間の学校納付金ベースの実質負担はかなり幅があります。
例えば、
- 京都暁星:約21.3万円
- 福知山淑徳:約39.7万円
- 日星:約45.1万円
- 京都聖カタリナ:約64.9万円
- 福知山成美:約62.4万円
- 京都共栄学園:約59.8万円
- 京都翔英:約75.8万円
- 京都両洋:約78.2万円
- 京都明徳:約79.2万円
- 京都西山:約83.8万円
などとなります。
一方、
- 立命館宇治:約179.0万円
- 同志社国際:約172.8万円
- 立命館:約161.6万円
- 京都産業大学附属:約158.0万円
- 龍谷大学付属平安:約149.8万円
- 同志社:約144.6万円
となります。
ただし、これは学校が公表している授業料・施設費等をベースにした比較です。
制服、教科書、タブレット、研修旅行、クラブ活動費などは学校によって大きく異なるため、実際の家計負担はこの数字だけでは決まりません。京都府の資料も、施設費等には学校ごとに異なる費目が含まれることを示しています。
「授業料無償化=私立高校が無料」ではない
今回の表を見ると、ここが非常に重要です。
例えば授業料が66万円の学校の場合、
66万円-45万7,200円=20万2,800円
が授業料部分の自己負担になります。
そこに、
- 施設費
- 教育充実費
- 校費
- 生徒会費など
- 入学金
- 入学時施設費
が加わります。
つまり、
高校無償化によって「授業料の負担」は大幅に下がるが、「高校にかかる費用そのもの」が無料になるわけではない
という理解が必要です。
京都府民なら、さらに負担が下がる可能性がある
ここは京都府の私立高校を考える上で重要なポイントです。
京都府には国の制度に加えて「あんしん修学支援事業」があります。
対象となるのは、
- 所得が一定基準未満
- 保護者が京都府在住
- 京都府内の私立高校に通学
という条件を満たす世帯です。
京都府による現在の支援額の例は、
| 世帯 | 国+京都府の最大支援額 |
|---|---|
| 生活保護世帯 | 年98万円 |
| 年収590万円未満世帯 | 年65万円 |
| 年収590万円以上+同時在学の兄弟姉妹あり | 年55万9,000円 |
| 一定の兄弟姉妹条件 | 最大50万8,100円 |
となっています。
したがって、京都府在住で年収590万円未満程度の世帯の場合、上の表より実際の授業料負担がさらに小さくなる可能性があります。
2027年度の学費を見るときの注意点
今回の記事では、できるだけ最新の数字に合わせていますが、2026年10月1日時点では注意点があります。
京都府私立中学高等学校連合会の「2027京都私立中学・高校ガイド」は、京都府内の私学40校を掲載しています。
一方、京都府が公開している各校の「保護者負担軽減計画」は、現在は令和8年度分が最新です。京都府自身も、各校の納付金等を学校別PDFで公開しています。
そのため今回の表は、
①2027年度の学費がすでに公表された学校 → 2027年度の数字
②2027年度の学費が未公表の学校 → 京都府の最新公式公表値
という基準で作成しています。
したがって、「40校すべてが2027年度確定額」という意味ではありません。
これは2027年度の高校受験データベースを作る上では、かなり重要な区別です。
まとめ
2026年度から私立高校への国の支援が大幅に拡充され、京都府の私立高校は以前と比べて「授業料」の負担がかなり小さくなりました。
しかし、
私立高校の学費=授業料だけではない
という点は、これから高校を選ぶ家庭にとって非常に重要です。
特に比較すべきなのは、
授業料+施設費等+入学金+入学時施設費
です。
さらに京都府在住世帯については「あんしん修学支援事業」が加わるため、世帯所得によって実際の負担額はさらに変わります。
したがって、2027年度の京都私立高校選びでは、
「授業料はいくらか」ではなく、
「無償化後に3年間で実際に学校へいくら支払うのか」
を見ることが大切です。
【この記事のデータについて】
※本記事の学校数・学校名は京都府私立中学高等学校連合会の2027年版ガイドおよび京都府の私立高等学校一覧を基準としています。京都府は2027年版ガイドで加盟40校を紹介しています。
※学費は各校の公表資料を基にしています。2027年度額が未公表の学校については、京都府が公表する最新の納付金データを使用しています。京都府の資料は学校ごとに「授業料」「施設拡充費等」「入学金」などを掲載しています。
※国の45万7,200円は2026年度からの私立高校・全日制の就学支援金上限額です。支援額は授業料の範囲内となります。
※本記事の「年間・初年度・3年間実質負担額」は、学校が公表する納付金をもとにした概算値です。制服、教科書、タブレット、修学旅行、クラブ活動費、通学費等は含みません。
参考: 京都府「私立高等学校に通学される場合の支援制度」
参考: 京都府「各私立高等学校の保護者負担軽減計画」
参考: 京都府私立中学高等学校連合会「2027京都私立中学・高校ガイド」
参考: 政府広報「令和8年度から、高校生等の修学支援が新しくなりました」

