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【2027年度】京都の公立入試と私立入試のちがい|保護者の方が知っておきたい7つのこと

京都の公立入試と私立入試のちがい(試験の日・受け方・合否の決め方)

こんにちは。進学塾湊の白數です。

中学3年生の秋になると、保護者の方から「公立と私立は、入試の何がちがうのですか」というご質問をよくいただきます。京都では2027年度入試から公立高校の制度が大きく変わるので、なおさら気になるところだと思います。

この記事では、保護者の方が特に気にされることから順に、京都府の公立入試と私立入試のちがいをまとめました。

  • 試験の日と、公立・私立の順番
  • 「専願」と「併願」のちがい(すべり止めの考え方)
  • 合否は何で決まるのか(内申と当日の点数)
  • 3年間でかかるお金
  • 学校の中身のちがい
  • 公立と私立の組み合わせ方
  • 中3の秋から入試までの予定

※2027年度(令和9年度)入試の内容です。公立の日程・配点は京都府教育委員会の資料によります。私立は学校ごとに決めるので、必ず各校の募集要項をご確認ください。


目次

まずは早見表

公立高校私立高校
試験の日統一学力検査 2月18日(木)
学校個別検査 2月19日(金)
2月10日ごろから
(学校ごとに決める)
合格発表3月5日(金)試験の数日後(2月中旬)
受け方独自枠(1校)と共通枠(第1志望2校まで+第2志望)専願・併願
(推薦は多くが専願)
合否の決め方報告書(中1〜中3の内申)+当日の検査当日の試験が中心
(推薦・専願は通知表の目安もある)
試験の教科5教科(統一学力検査)
独自枠は高校ごとに面接・作文なども
3教科か5教科
(学校・コースによる)
授業料国の支援で実質0円国の支援で大きく減る
(施設費などは自分で払う)

いちばん大きなちがいは、私立の入試が先にあり、公立はそのあとということです。そのため、多くの人は「私立で合格を1つ持ってから、公立を受ける」という形になります。


① 試験の日と順番:私立が先、公立があと

2027年度の入試は、だいたい次の順番で進みます。

時期やること
12月三者懇談で、受ける高校と受け方(専願・併願)を決める
1月中旬〜下旬私立高校の出願
2月3日〜5日公立高校(前期選抜)の出願(WEB出願)
2月10日ごろ〜私立高校の入試(2日に分けて2回受けられる学校も多い)
2月中旬私立高校の合格発表
2月18日・19日公立高校の前期選抜(18日 統一学力検査、19日 学校個別検査)
3月5日公立高校の合格発表
3月中旬公立高校の後期選抜(定員に空きがある学校だけ)

公立の前期選抜は、これまで前期・中期の2回に分かれていましたが、2027年度からは2月の1回にまとまります。公立の受験のチャンスが実質1回になるので、私立の合格を先に持っておく意味は、これまで以上に大きくなります。

※公立の日程と新しい制度のくわしいことは新制度のまとめページをご覧ください。


② 「専願」と「併願」のちがい

私立高校を受けるときは、専願か併願かを選びます。保護者の方がいちばん迷われるところです。

専願併願
意味その私立高校だけを受ける公立高校などと一緒に受ける
合格したら必ずその高校に入学する
(公立は受けない)
公立が不合格なら入学する
(公立に合格すれば入学しない)
合格のしやすさ併願より合格の基準がやさしいことが多い専願より高い点数が必要なことが多い
入学の手続き合格発表のすぐあと公立の合格発表のあとまで待ってもらえる学校が多い

「第1志望が私立」なら専願、「第1志望は公立で、私立はすべり止め」なら併願、と考えるとわかりやすいです。

推薦入試は、学校が決めた通知表の成績(評定)などの基準を満たした人が受けられる入試で、多くは専願です。

※専願・併願・推薦の名前や基準、手続きの締め切りは学校ごとにちがいます。必ず各校の募集要項で確かめてください。


③ 合否は何で決まる?:公立は「内申」の重みが大きい

公立高校

  • 共通枠は、どの高校でも報告書(内申)195点+統一学力検査200点=395点満点です。
  • 報告書は中1〜中3の3年分の通知表の成績です。音楽・美術・保健体育・技術家庭は2倍になります。
  • 独自枠は高校・学科ごとに中身がちがい、面接・作文・活動実績報告書・学校独自の学力検査などを組み合わせます。

つまり公立は、中1からの定期テストと提出物の積み重ねが、そのまま点数になる入試です。中3の2月だけがんばれば何とかなる、というものではありません。

お子さんの今の内申で何点になるかは、独自枠・共通枠の点数計算ツールで計算できます。

私立高校

  • 多くは当日の学力試験の点数で決まります(国語・数学・英語の3教科か、5教科)。
  • 推薦や専願では、通知表の成績(評定)の目安を決めている学校が多くあります。
  • 同じ高校でも、コースによって合格に必要な点数がちがいます。上のコースを受けて届かなかったとき、下のコースで合格にしてくれる「回し合格」がある学校もあります。

私立は公立にくらべると、当日の力で逆転しやすい入試です。ただ、問題の形は学校ごとにかなりちがうので、志望校の過去の問題を早めに解いておくことが大切です。


④ お金のちがい:私立も「授業料」はかなり減った

「私立は高いから」と最初から外してしまうご家庭も多いのですが、ここ数年で事情が大きく変わりました。

  • 公立:授業料は国の支援で実質0円です。教材費・修学旅行の積立・制服などはかかります。
  • 私立:2026年度から、国の授業料の支援が所得に関係なく、年45万7,200円まで出るようになりました。京都府の支援もあります。
  • ただし私立は、授業料のほかに施設費・入学金・教材費などがかかり、ここは学校によって大きくちがいます。

京都の私立高校の、支援を引いたあとの3年間の負担は、学校によって約17万円〜約173万円と大きな差があります(府の令和8年度の資料から計算)。学校ごとの金額は、私立高校の学費シミュレーターで調べられます。

※くわしくは京都の私立高校無償化の記事にまとめています。


⑤ 学校の中身のちがい

公立高校私立高校
コース学科(普通科・専門学科)で分かれる難関大・特進・総合など、コースが細かく分かれることが多い
大学への進学一般入試・学校推薦型など、自分で受ける系列の大学に進める学校もある(内部進学)
先生数年ごとに転勤がある同じ先生が長く教えることが多い
施設・校則学校ごとにちがう学校の考え方がはっきり出やすい

どちらが上ということはありません。お子さんが3年間で一番成長できるのはどちらかで選んでほしいと思います。パンフレットだけではわからないことが多いので、オープンスクールや説明会には、公立・私立とも足を運んでみてください。


⑥ 公立と私立の組み合わせ方(よくある形)

A. 第1志望が公立

  • 私立を併願で1〜2校受けて、合格を持っておく
  • 公立は、独自枠と共通枠をどう使うかを考えて出願する(共通枠は第1志望に2校まで順位をつけられます)
  • 公立に合格 → 公立へ。不合格 → 併願で合格した私立へ

B. 第1志望が私立

  • 第1志望の私立を専願(または推薦)で受ける
  • 合格すればそこで受験は終わり。公立は受けない
  • 専願で届かなかったときのために、2回目の試験日や、ほかの私立も考えておく

併願の私立は、「合格できる高校」だけでなく、「公立がだめだったとき、本当に通いたい高校か」で選んでください。実際にその高校に通うことになるご家庭も少なくありません。


⑦ 中3の秋から入試までにやっておきたいこと

  • 2学期の定期テスト:中3の2学期の成績は、公立の報告書にも、私立の推薦・専願の目安にも使われます。
  • 模試で今の位置を知る:五ツ木模試などで、志望校との差を確かめます(成績表の見方)。
  • 私立の過去の問題:12月ごろから、志望する私立の問題の形に慣れておきます。
  • 12月の三者懇談までに家族で話す:公立と私立のどちらが第1志望か、専願か併願か、学費のことも含めて話しておくと、懇談で迷いません。
  • 公立の独自枠の準備:面接・作文・活動実績報告書がある高校は、早めに中身を確かめておきます。

よくあるご質問

Q. 専願で合格したら、公立は受けられないのですか?

はい。専願は「合格したら必ず入学する」という約束で受ける入試なので、合格したら公立は受けません。

Q. 併願の私立は、何校くらい受けますか?

1〜2校のご家庭が多いです。受験料や日程の負担もあるので、「本当に通ってもよい高校」に絞るのがおすすめです。

Q. 内申があまりよくありません。私立のほうが有利ですか?

私立は当日の点数で決まる入試が多いので、当日の力で逆転しやすいのは確かです。ただ、公立の独自枠にも、報告書の配点が小さく当日の検査の配点が大きい方式があります。高校ごと・方式ごとに配点がちがうので、新制度のまとめページで一度確かめてみてください。

Q. 公立に合格したら、併願の私立はどうなりますか?

入学の手続きをしなければ、その私立には入学しないことになります。併願の手続きの締め切りは、公立の合格発表のあとに決めている学校が多いので、締め切りを募集要項で確かめておいてください。


迷ったときは

公立と私立のどちらを第1志望にするか、専願か併願か、どの私立を併願にするか。ご家庭によって答えはちがいます。

お子さんの成績と志望で迷われたときは、個別相談でお話しします。通知表と模試の成績表をお持ちください。


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情報について

公立高校の日程・配点は、京都府教育委員会「令和9年度 概要及び前期選抜独自枠等募集要項」などによります。私立高校の入試日・受け方・基準・手続きは学校ごとに決められていて、毎年変わることがあります。学費の金額は、京都府「各私立高等学校の保護者負担軽減計画」(令和8年度)をもとに計算したものです。

出願・受験にあたっては、必ず京都府教育委員会・京都市教育委員会と各高校が発表する最新の募集要項をご確認ください。

京都の公立入試と私立入試のちがい(試験の日・受け方・合否の決め方)

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