こんにちは。進学塾湊の白數です。
「漢字、10回ずつ書いたよ。」
小学生のお子さんがいるご家庭では、よく聞く言葉ではないでしょうか。
ノートを見ると、同じ字がきれいに並んでいます。
たしかに、頑張ったように見えます。
もちろん、覚えるには書くことが大切です。
読むだけ、眺めるだけでは、なかなか身につきません。
書く量は、決して無駄ではありません。
でも、その10回のうち、頭を使って書いたのは何回だったでしょうか。
1回目は、お手本を見て書く。
2回目からは、すぐ上の字を見て写す。
5回目くらいになると、手だけが動いている。
塾で生徒を見ていると、そんな書き取りになっている子も少なくないように感じます。
これは、勉強した「つもり」なんですね。
ノートは埋まっても、次の日のテストでは書けない。そんなことが起こります。
力になるのは、書いた回数ではなく、自分で思い出して書けた回数です。
では、どうすればいいのか。
流れはシンプルです。
書く。
お手本を隠して、思い出して書く。
まちがえる。
もう一度やる。
10回続けて写すより、3回書いたら一度ノートを閉じて、何も見ずに書いてみる。
書けなかった字は、そこでもう一度練習する。
そして翌日、もう一度何も見ずに書いてみる。
まちがえた字こそ、伸びるチャンスです。
やり直しからしか、成長はありません。
ご家庭でお願いしたいのは、ほんの少しのことです。
「何回書いた?」ではなく、
「何も見ずに書ける?」と聞いてみてください。
宿題が終わったあとに、3つだけ問題を出してあげる。
それで十分です。
書けなくても、責める必要はありません。
「じゃあ、もう一回やってみよう。」でいい。
書けたら、「書けるようになってるやん!」と認めてあげてください。
※学校の宿題の出し方には、それぞれの先生のお考えがあります。決められた回数はそのとおりにやったうえで、最後に「思い出して書く1回」を足してみてください。
小学生のうちに大切なのは、たくさん知っていることよりも、学ぶ姿勢です。
答えを見ずに自分でやる。できなかったら、もう一度やる。
この「基礎勉強体力」は、中学生になって英単語を覚えるときにも、そのまま生きてきます。
手だけでなく、頭を動かして書く。
その1回の積み重ねが、やがて息をするように自然にできる力になっていきます。
さて、今日の漢字練習。最後の1回は、お手本を隠してみませんか。

