こんにちは。進学塾湊の白數です。
自習室で生徒たちを見ていると、ときどき面白い瞬間があります。
問題を解いていて、手が止まる。
消しゴムを持ったまま、しばらく考えている。
教科書を開いたり、閉じたり。
そして、ため息。
「ああ、もう無理かな。」
そんな顔をしているんですね。
私は、こういうときにすぐ声をかけないようにしています。
もちろん、本当に困っているときは助けます。
でも、もう少しだけ自分で考えられそうなときは、あえて待ちます。
すると、しばらくして、
「あっ。」
と言って、もう一度問題を書き始める子がいます。
答えが出ることもあります。
出ないこともあります。
でも、私はこの「もう一度やってみる」という瞬間が結構大事だと思っています。
勉強をしていると、うまくいかないことの方が多い。
一回で理解できる問題ばかりなら、そんなに苦労はしません。
覚えたはずなのに忘れている。
できたと思った問題を間違える。
頑張ったのに、テストの点数が思ったほど伸びない。
そういうことはいくらでもあります。
だから、努力というのは、順調なときだけのものではないんですよね。
むしろ、「もういいかな」と思ったところから、あと一歩進めるかどうか。
そこに、その人の強さが出る気がします。
もちろん、いつでも頑張り続ければいいわけではありません。
疲れたら休めばいい。
わからなければ人に聞けばいい。
やり方が間違っているなら変えればいい。
それでも、
「もう少しだけやってみよう。」
と思える自分でいてほしい。
その一歩は、周りから見れば小さなものです。
でも、自分自身にとっては案外大きい。
昨日までなら諦めていたところを、今日はもう一度やってみた。
それだけでも十分だと思います。
勉強だけではありません。
大人になってからも、そういう場面は結構あります。
「今日はもういいか」と思うこともあります。
そんなときに、ほんの少しだけ踏ん張る。
その積み重ねが、結局は自分をつくっていくのかもしれません。
生徒たちにも、そんな「あと一歩」を大切にしてほしいと思っています。

