12月25日にも、世間の喧騒をよそに湊内には静かな空気が流れる。
中3生たちが私立の赤本に手を付け始め、数字として表れる自らの至らぬところと直面し、そして入試までの日数と見比べる。
それでも彼らは決して焦ったりはしない。
4月から始まった長距離走は、少しダッシュしたところでそんなものには意味の無いこと、それでも走り出さないと何も変わらないことを彼らに深く刻み込んできた。
赤本の解説とじっくりとにらめっこするもの、今まで使ってきたテキストの目次に目を通すもの、それぞれがここまで身につけてきた「自分で学習するという力」を使って立ち向かっていく。
よく勉強するようになった。
今日という瞬間を戦うすべての受験生に、メリークリスマス。