受験は最終的には個人戦であるが、なかなか形容しがたい、集の力というものが確かに存在する。
受験がうまくいく学年やクラスは、最終的に全員うまくいくし、また逆も然りである。
その集の力を最後まで、最大限発揮するために、こちらも細心の注意を払う必要がある。
たとえば、早々に志望校を下げた結果、このままなら行けるかもと思ってしまった生徒。
たとえば、公募推薦で志望校に合格したが、大学に向けてさらに勉強をしようとする生徒。
どの生徒にも継続して勉強を続ける権利がある。
しかし、もう一緒に学ぶことはできない。
気の緩み、緊張感の無さは伝播し、次第に集を蝕んでいく。
ここから先は、個々が自分の目標に向かって最大限努力をしながら、その姿勢をもって他の仲間たちを鼓舞する姿勢も必要である。
最後の最後まで、誰一人欠けることなくその姿勢を持ち続けてほしい。

