挨拶をする、遅刻しない、自転車を並べられる、使った後の机のゴミをすてられるなど他者と関わるものから、宿題・小テストの準備をしてくる、再テストに決められた日時に来るなど自己に関わる、あらゆる当たり前のことできるかどうかが、学習面でどれほど大きな差を生むかを実感する日々である。
言ってしまうと元も子も無いように聞こえるが、厳然とした才能の差はあって、上記のことをきちんとできるからといって必ず勉強ができる(できるようになる)とは限らない。
しかし、それらのことは全ての生徒にとってある一定の基礎的な学力をつけるためのベースとなるものであって、勉強が得意な子にとっても苦手な子にとっても等しく必要とされるものである。
教科を教えるだけでない塾にしたいと、開校からずっと思ってそういった躾的な部分にまで躊躇なしに踏み込んでいるが、なかなかどうして限られた時間では固まりつつある習慣を如何ともし難いことも多い。
そして、如何ともし難い多くの場合、それは学業の成績に直結する。
近視眼的に学業の出来不出来に目を向ける前に、その学業につながる、もっと根本的な部分から手を打った方が得てして効果はできるのではないかと思う。