幸運なことに、この仕事を通してたくさんの保護者さまにお会いし、その感情が当たり前だということを普通の人の何十倍も体験してきてなお、「娘がこうあればよいな」が止まらない自分に戸惑う。
体験し過ぎたからこそ、むしろそうなのか。
先日、娘との２人デートの車中で、自分でも不意に「どんな人になりたい？」と聞いてみたところ、彼女の口から意外とポンポンと出てきた。
「さぼらない人」「人に優しくできる人」「何にでも真剣になれる人」…、普段私たちが口にしていることをなぞっているようにも思えたが、それでも自分で口に出してみるということに意味があるようにも感じた。
スポーツでも、勉強でも、それこそ自分の将来だって、自分が当事者になって初めてそれに向かって行動することができる。
「ここはこうした方が…」、「こっちの方がいいよ」をやめて、２人の時間ができたら「どんな人になりたい？」の問いかけを通じて、もっと彼女の思いに耳を傾けようと思う。
