娘が生まれてから自分の妻が別人のように変わったから、「あぁ、母は強しだな」というのは薄々わかっていたのだけど、ここ1ヵ月保護者懇談で毎日お母さま方にお会いしていると、ただ強いだけでない深みが増しているのを感じられる。
きっと、小学生1年生の我が子が、3年生になって、6年生になって、中学生になる間に、たくさんの言葉を交わして、ときには反抗され、ときには仲直りをして、いくつもの壁を子どもと2人で乗り越えてきたんだろうなと想像できる、絆と呼ぶのか愛と呼ぶのか、その形容しがたいものが伝わってくる。
勉強ができないことに対する不満を口にされていても、だからといって子どもの存在自体に対する愛には微塵のかげりも見られない。子どもを語るその一言一言から「どうであろうと私の子」という強い意志が感じ取れる。
だから保護者懇談はいい。
絶対に勝てない父親の哀れみを感じながらも、母の愛に感動する毎日が好きだ。