湊は3年目にしてクラス分けをすることになった。
クラス分けをすると必ず“間”の生徒が出てくる。
そんなときには宿題の出来や小テストの合格率で判断するのだが、同じくらい大切にしたいのが本人の意思だ。
上のクラスでも、たとえ最下位スタートでも食らいついて成長してやるぞという強い気持ち。
3学年あるので、今回は5人に意思を確認した。
3人は即答で上のクラス、2人は考えたいと答えた。
果たしてクラス発表の日。
あの2人はその直前で上でやりますと答えた。
成長したくない子どもなんていない。
その気持ちは最終的には不安や自信の無さに勝る。
中学校の勉強くらいならば、努力と根性、つまりそれを継続する強い意思があれば何とでもなる。
湊は誰もが挑戦する場でなくちゃ。