娘に言葉をかけるとき、少し頭を使っている自分に気付く。
この言葉は彼女にとって良いものなのか、彼女の人生にとってはどうなのか。
娘が泣いているとき、頭を使っている自分に気付く。
助けることで彼女にどんな感情が生まれ、どんな力が身につくのか。
娘と接する全ての時間に、ほんの一瞬であるが、自分が頭を使っていることに気付く。
きっと、娘がこんな人間になってくれたらという思いがあり、それは自分が大切にしたい人間像であり、そこにつながるように言動を選んでいる。
そうしている自分は何かを偽っているのではなく、少しずつその言動が自分となり、憧れへ向かう心地良ささえもある。
子どもたちにとって家族がもっとも小さな最初の社会だとすれば、より大きな社会の影響を受ける前だからこそ、そこで得られるものは人間性を形造るほど大きい。
これからも一つ一つ丁寧に言葉や行動を選んでいこうと思う。