「兄の方は割と自分で何でもするんですが…」
懇談で弟くん自身は肩身の狭そうな様子で話を聞いている。
(兄は勉強が良くできて良い通知表で良い高校へ行った。僕は…)
こっちまで声が聞こえてきそうだ。
学歴は大切でこの世の一つの基準であることは間違いない。
だからと言ってそれが全ての基準とならないように子どもたちを育てたい。
点数や偏差値の上か下かで自分を価値づけることの何とさみしいことか。
父母や兄妹が尊敬できる存在であることは喜ばしい。
でもそんな人間でも苦手なところがあることや不完全な存在であること。
その子の良いところは兄姉と違うことを伝えてそれで良いんだと伝えてやること。
学力はその良いところを生かすためのものであって目標ではない。
周りの大人が伝え続けてやりたい。
その子が自分に自信を持って自分のやりたいことを追いかけられるよう。