今朝届いた一通のメッセージには「今から家出ます 行ってきます」とあった。
京都から静岡の高校受験をする生徒が一人いる。
中3の誰も勉強を始めていないときから毎日通塾を開始した。
彼女はどんな日も休まなかった。
模試で良くない結果が出た日も休まなかった。
日曜日のオンライン自学室が高3の女生徒と二人っきりの日も休まなかった。
休み時間に見に行くと目頭を押さえて休憩しているのをよく見た。
大好きな映画を見に行くときは申し訳無さそうに「休んでも良いでしょうか」と言った。
口数は少ないし、積極的でもない。
もっと質問にくれば良いのにと幾度となく思った。
言葉で自分を表すのが苦手だとよくお母さんと話をしてきた。
でも。
その行動が、その無言のメッセージが中3たちを引っ張ってくれた。
いつも一番に来ている彼女は受験生たちの標になった。
御守りに入れた寄せ書きには彼女の行動を称える言葉が並んでいた。
言葉なんか無くてもみんな君の頑張りをわかっている。
みんなが君を認めている。
これ以上望むことなんてない。
どうか力を出してきてほしい。