世界の見え方が変わる瞬間がある。
市の選抜から戻ってきた中学2年生のサッカー少年は顔つきが変わっていた。
今までの彼は、自分よりレベルの低い中学の部活動の中で自分の出来次第で試合が決まることに悩んでいた。
自分の本来の力を出せない状況にジレンマを感じながら、自分一人で何とかしようとしていた。
その彼が市の選抜チームの一員として試合を含む練習に参加して帰ってきた。
彼は自チーム他チームの皆が自分と同じか上のレベルの中でプレーする中で、自分がチームの一人だあると感じたという。
中学校の部活でキャプテンをしている彼は戻ってきて私のところへやってきた。
「部活のメンバーをやる気にさせるにはどうしたら良いでしょうか。」
自分が一番で無い状況で感じるものがあったのは間違いない。
14歳くらいでそんな経験ができることを羨ましく思う。
自分が安定できる場所にいるだけでは成長はない。
その子の今いる状態を的確に見抜き、必死に頑張るステージを用意する。
一つ殻を破った彼が今後どのように成長していくか楽しみだ。